日本史 因果絵巻
読み物 ── 因果の糸のコラム集
全 200 本 ・ すべて1,002件/1,555本の因果データに基づく
もしも百景 131本
001沖縄の王朝は、縄文の煮炊き鍋から始まった
002三山時代の按司たちは、貝殻拾いの子孫である
003擦文文化をつくったのは、稲作の「不在」である
004宋の紙幣経済をつくったのは、1100年前の漢帝国である
005宋の商業国家は、三国志の分裂から生まれた
006唐から来たのは、文化だけではなかった
007参勤交代は、鎌倉武士の家計簿から始まった
008日本の中世を終わらせたのは、荘園を襲う無法者だった
009東大寺の大仏を建てたのは、目に見えぬウイルスだった
010後白河法皇の流行歌集は、奈良の大仏から生まれた
011流行歌の歌集は、皇位乗っ取り未遂から生まれた
012藤原道長の栄華は、十年で捨てた都がお膳立てした
013戦乱の起源は、蓄えられた一粒の米だった
014江戸の裏長屋は、室町の下剋上がつくった
015長崎の唐船ラッシュは、フビライの国書から始まった
016唐を滅ぼしたのは、唐を生んだ隋である
017藤原全盛をつくったのは、天皇の親衛隊である
018念仏を生んだのは、奈良時代の土地法である
019朝鮮通信使を呼んだのは、鎌倉幕府の滅亡である
020徳川の平和外交は、後醍醐天皇の失敗から生まれた
021足利尊氏の裏切りは、17手かけて江戸の銭湯に届いた
022倭国大乱を起こしたのは、一粒の米だった
023親鸞の念仏を用意したのは、一枚の土地台帳だった
0241929年の大暴落を仕込んだのは、300年前のイギリス議会だった
025長崎に唐船を呼んだのは、海を閉ざした明だった
026藤原氏の天下は、遷都のオマケだった
027天下泰平の首都は、主君殺しから生まれた
028ロシアが日本の戸を叩いたのは、毛皮のせいだった
029明王朝を倒した最初の一押しは、チンギス=ハンだった
030江戸を百万都市にしたのは、素浪人の一国盗りだった
031今昔物語集を書かせたのは、平将門と藤原純友である
032文楽の源流には、目の見えぬ琵琶法師がいる
033蘇我入鹿を斬らせたのは、卑弥呼だった
034唐を内側から蝕んだのは、唐の強さである
035平泉の黄金の極楽は、脱税から始まった
036本地垂迹説は、教理より先に現場が動いていた
037江戸を焼き尽くした大火の火元は、190年前の京都にある
038日本人の祭りと稲作は、同じ船便で届いた
039乙巳の変の黒幕は、海を渡ってきた文字だった
040日本初の能力主義人事は、豪族連合から300年かけて生まれた
041世界恐慌は、綿織物工場から生まれた
042明暦の大火は、桶狭間の奇襲から始まった
043受領が任国を食い物にできたのは、重すぎる税のせいである
044朝鮮での日本人暴動は、海賊の略奪から生まれた
045江戸の水道を引いたのは、信長である
046中世の金貸しをつくったのは、輸入された中国の銅銭である
047オランダ船が豊後に流れ着いたのは、トルコが地中海を塞いだからである
048アイヌを「先住民族」と記した法は、それを認めなかった旧法から生まれた
049中尊寺金色堂の起点は、平泉ではなく都の武士にある
050江戸の水道は、山崎で秀吉が光秀を討った日に始まっていた
051コロナ禍を用意したのは、ヒトラーだった
052石見の銀を掘らせたのは、明との貿易である
053街道を馬借が駆けたのは、年貢を銭で納めたからである
054銭を絶やしたのは、日本最初の銭である
055一寸法師を生んだのは、南北朝の内乱である
056世界遺産・法隆寺は、廃仏毀釈の後片付けから生まれた
057北海道の和人社会は、津軽の一港が押し出した
058馬借を走らせたのは、港の倉庫番だった
059新型コロナのパンデミックは、独ソ戦から始まった
060三浦の乱の火種は、九十年前の対馬にまかれた
061イエズス会を生んだのは、一台の印刷機である。
062戸籍に書かれた小さな嘘が、平安の悪徳役人をつくった
063iPS細胞のふるさとは、明治の帝国大学である。
064由井正雪の乱を招いたのは、豊臣家の滅亡である。
065新型コロナへの遠い一歩は、冷戦の始まりだった。
066幕末の北方警戒は、毛皮を追う探検隊から始まった
067牢人があふれた原因は、七十年前の本能寺にあった
068御成敗式目を生んだのは、弟を追う口実だった
069世界恐慌の引き金を引いたのは、ビスマルクの同盟術だった
070シャクシャインの戦いを準備したのは、石高のない藩だった
071日本酒の「速達便」は、秀吉の天下統一から生まれた
072宮古島民の悲劇は、260年前の「どっちつかず」が仕込んでいた
073世界最大の百万都市は、関ヶ原の一日で決まった
074国鉄がJRになった引き金を引いたのは、国際連合だった
075ウォール街の大暴落は、列強の植民地争奪から生まれた
076武家の法典は、平氏が海に沈んだ日に芽吹いた
077世界を一つにつないだのは、戦後を分けた密約だった
078蘇我氏の専横は、一体の仏像から始まった
079JRは、中東の砂漠から生まれた
080クリミア戦争を呼び寄せたのは、アメリカの独立だった
081琉球を一つにまとめた王朝は、家臣に丸ごと奪われて完成した
082クリミアの砲声に火を点けたのは、パリのバスティーユである
083『古事記』を書かせたのは、朝鮮半島での大敗である
084コロナワクチンの遠い母は、ソ連を畳んだ改革だった
085北条氏の天下を用意したのは、頼朝の征夷大将軍就任である
086小惑星探査機は、講和条約から飛び立った
087mRNAワクチンをつくったのは、冷戦の終わりである
088なぜ運慶は、あの筋肉を彫れたのか
089壬申の乱が、日本神話を書かせた
090世界一のスパコンは、電卓の安売り合戦から生まれた
091中世に人が売買されたのは、土地の名義が固まったせいである
092薬害エイズの被害者は、水俣で闘い方を学んでいた
093金剛力士像を彫らせたのは、皇位をめぐる内輪もめだった
094宮崎駿の金熊賞は、手塚治虫のコスト削減から生まれた
095日本の映画産業は、どこから来たか——新橋発、横浜行きである
096赤痢菌を見つけたのは、富岡製糸場である
097外国人労働者に頼る国は、プラザ合意から生まれた
098無観客の東京五輪は、ベルリンの壁から始まった
099赤痢菌の発見者は、外国人教師の孫弟子である
100日本の健康保険は、製鉄所と紡績工場から生まれた
101名門を焼け出した火が、三百年かけて"庶民の流行歌"になった
102倭は"まとまろうとした"から、大乱になった
103琉球の三国志は、石垣づくりから始まった
104遣唐使を終わらせたのは、安史の乱ではない
105庶民の念仏は、貴族の"世界の終わり"のお下がりだった
106『梁塵秘抄』を編ませたのは、藤原道長の勝ちすぎだった
107一寸法師の読者は、一揆する百姓が育てた
108宋の商業革命は、塩の密売人の反乱から始まった
109大名を縛る掟が、江戸の裏長屋を建てた
110三浦の乱を起こしたのは、日朝貿易を安定させた条約だった
111動く総合商社を生んだのは、年貢米を運ぶお役所仕事だった
112江戸っ子が九尺二間に暮らしたのは、世が平和すぎたからである
113家康の青い目の顧問を運んだのは、宿敵カトリックが開いた航路だった
114蘇我本家を族滅させたのは、五十八年前の自分たちの勝利である
115菱垣廻船は、自分を追い抜く後輩を育てて衰えた
116武家初の法典を書かせたのは、源氏将軍の血が絶えたことである
117大名を貧乏にする制度が、世界一の都市をつくった
118長崎を脅かした軍艦も、クリミアの砲火も、震源はナポレオンである
119日本人が時刻に縛られ始めたのは、百済から来た暦のせいである
120百姓一揆の作法を教えたのは、年貢を取り立てる仕組みである
121運慶の傑作を用意したのは、平氏の"独り占め"である
122コンビニの外国人店員は、三十年前のバブルが雇った
123ウクライナへの砲弾は、ソ連が自ら畳んだ日に仕込まれた
124健康保険証のルーツは、明治の職工たちの不満にある
125ゆとり教育を生んだのは、豊かになった茶の間だった
126特定技能ビザを書いたのは、30年前の地価暴落だった
127紅衛兵を街へ放ったのは、日中戦争だった
128貨幣を全国で統一した家康が、藩ごとの紙幣を生んだ
129アイヌとの交易を組み替えたのは、長崎の金銀だった
130250年の隠れ信仰を生んだのは、それを禁じた法だった
131大学入試センター試験をつくったのは、受験地獄そのものである
消せなかった歴史 25本
132黒船は、ペリーを消しても浦賀に来る
133日清戦争の引き金は、朝鮮の農民が引いた
134柳条湖の爆薬は、四つの別々の理由で埋められた
135卑弥呼の共立は、どの偶然を消しても起きる
136天保の改革は、始まることだけは避けられなかった
137日露戦争は、遼東半島を返させた日に芽を出していた
138盧溝橋の一発が鳴る前から、それは全面戦争だった
139真珠湾を回避するには、三本の別々の道を同時に塞ぐしかなかった
140終戦は、原爆だけでは訪れなかった
141自民党と社会党の対立を書いたのは、冷戦である
142高度成長は、朝鮮特需の棚ぼたではない
143和同開珎は、富本銭を消しても鋳造される
144麦の裏作は、ため池を消しても畑に実る
145皆保険は、高度成長がなくても全国民を覆う
146消費税は、竹下内閣でなくても3%で来た
147北斎と広重がいなくても、浮世絵は富士山を描いた
148神仏を引き剥がした力は、明治政府だけではない
149国家神道は、神仏分離令だけでは立たなかった
150日ソの握手は、鳩山がいなくてもモスクワで交わされる
151北方領土問題は、ソ連軍が来る70年前に仕込まれていた
152琉球侵攻を止めるには、薩摩と幕府と琉球を同時に説得するしかない
153大化の改新は、遣唐使を消しても詔が出る
154大宝律令は、二つの祖父から同じ顔を受け継いだ
155平城京は、銭がなくても長安になる——ただし遅れて
156保元の乱は、院政と武士のどちらを抜いても起きる
糸の結び目 24本
157石油を断たれて開戦した日本は、その禁輸を自分の手で招いていた
158安田講堂のバリケードは、高度経済成長が積み上げた
159奈良の大仏とは、王が発した国家非常事態宣言である
160将軍が明の臣下に下ってまで開いた貿易の道は、海賊が切り拓いた
161江戸の田を倍にしたのは、鎖国の平和と参勤交代の借金だった
162水と油の学問は、同じ結び目でほどけた
163八幡製鉄所の火は、賠償金と女工が点けた
164平民宰相を呼んだのは、政党でも理念でもない。米の値段だ
16555年体制を終わらせた一本は、ベルリンで切れた
166民主党を勝たせたのは、民主党ではない。三つの不況だ
167甘藷を日本に根付かせたのは、一人の儒者ではない
168教育委員を選挙で選ぶのをやめさせたのは、その選挙だった
169御家人を追い詰めたのは、二度の勝利と一枚の借用証文だった
170鉄砲一挺では、長篠は勝てなかった
171朱印状という一枚の紙が、アンデスの銀山と江戸城を結んだ
172田沼意次は、時代が結んだ結び目に座っていただけだ
173化政文化を咲かせたのは、絵師ではなく物流だった
174蛮社の獄は、糸を結ぶためではなく、断つために起きた
175尊王攘夷を燃え上がらせたのは、黒船ではなく一枚の署名だった
176ソ連の参戦を決めたのは、八月ではなく二月だった
177沖縄が返ってきたのは、基地を手放さないと決めたからだ
178日本の茶の間をネットにつないだのは、国産ワープロが耕した土だった
179幕府が初めて借金を帳消しにしたのは、将軍が殺された年だった
180新田を開いたのは、鍬ではなく町人の財布だった
最長の糸 20本
181紀元前の漢帝国から大阪万博まで、道は86億通りある
182消費税は、2,191年さかのぼると漢帝国の役所に行き着く
183太陽の塔の祖先をたどると、最初に貯えた一俵の米に着く
184稲作が消費税にたどり着くまで、最短でも29手かかる
185ヤマト政権から皆保険まで、糸は17億本もつれている
186国民皆保険へ至る道は、卑弥呼から17億本あった
187プラザ合意は、ヤマト政権が敷いた道の果てにあった
188卑弥呼の使者からプラザ合意まで、糸は17億本もつれていた
189バブル崩壊への道は、仏教公伝から17億本枝分かれしていた
190仏が運んだ糸は、1,448年かけてバブルの狂騒に届いた
191唐の建国からバブル崩壊まで、最短の一本道は解剖台を通る
192バブルは、生まれる前から唐に13億本の糸で縛られていた
193大化の改新から均等法まで、最短の道はたった19手だ
194大化の改新から半導体まで、糸は3億6千万本もつれている
195大宝律令から男女雇用機会均等法まで、最短18手で届く
196半導体にたどり着く道は、律令から1億2千万本あった
19755年体制のいちばん遠い祖先は、モンゴル帝国だった
198新幹線の最短ルートは、元寇の帝国から19手だった
199保革対立の源流を31手さかのぼると、班田収授に着く
200東海道新幹線の家系図は、班田収授から始まる